マリーゼいきなり番外編

さて,8/15日の女サカメモさんこんな記事が紹介されていました.
これからマリーゼの入場者数について書こうとしてた矢先にあまりにタイムリーな話題ですので,急遽予定を変更してツッコミ入れておきます.

  • なぜ1万人?

会場は2万1千人収容とのことですが,なぜ半数で満足するのでしょう.それとも1万人なら集まる勝算があるのでしょうか.ちなみに福島市の人口は約30万人です.

  • 観客席は?

会場のサイトを見るとメインスタンドに6,500人収容ということなので,あふれた3,500人には芝生スタンドで観戦してもらう予定,ということになります.「動員」というからには普段Lリーグに興味のない人に何らかの動機付けをして来てもらうのです.記事に『地域の活性化に結び付けたい』とありますので,TEPCO関係者ではなく福島市民を中心とした方々が対象のはずです.そのような方にとって,椅子席からあふれて芝生で観戦するサッカーって楽しいのでしょうか?

  • 交通手段は?

当日観戦に向かう予定なので,浦和から現地までの公共交通機関を調べてみました(競技場のサイトに掲載されていました.こういう情報がすぐわかるのは,良いサイトだと思います).するとバスの本数が少なく,しかも試合開始,終了予定時刻にちょうどいい便がありません.真面目に1万人を動員し,満足してもらうには相当数のシャトルバスを運行する必要があります.駐車場は1,000台程度収容可能なようですが,バス用の駐車場は用意できるのでしょうか.
同時に,一般車の駐車場への誘導等も必要です.有料試合ではないので,チケットの売れ行きから入場者数を予測することもできません.相当のイベント運営労力が必要となるように思います.その費用は誰が負担するのでしょう? それだけの投資効果があるのでしょうか?

  • 動員でいいの?

記事の最初のパラグラフではマリーゼが動員を計画したように読めますが,最後のパラグラフで『日本青年会議所東北地区福島ブロック協議会の鈴木宏幸会長らが、「1万人応援プロジェクト」を計画した。』ということがわかります.
本拠地をJビレッジに置いているマリーゼ福島市で1試合おこなったとしても,すぐに活性化につながるわけではなく,おそらく「1万人動員運動」に意味があるのだと思います.これ自体に異存はありません.ただ,ここはLリーグを主題にしているので,マリーゼには敢えて疑問をなげかけます.
動員されたお客さんってうれしいですか?

  • 本当に1万人も集まってしまったら,どうしよう・・・

元旦に行われた選手権大会決勝戦では,レイナス(現浦和)の選手たちが15,000人の大観衆にのまれてしまった,らしいのです.もし今回本当に1万人も集まってしまったら,浦和にとって,初の完全アウェイになってしまいます.元旦の再現になってしまわないか,ほんの少しだけ心配です.
ただし,浦和の選手は15,000人を経験していますがマリーゼは未経験です.マリーゼのほうが心配です.福島の皆様,1万人の観客が逆にマリーゼの選手の負担にならないように,静かに見守ってあげてください.よろしく,お願いします.
あっ,試合自体はリーグ戦4位対5位の,上位へ喰らいついてゆくための白熱したものとなりそうです.
次回,YKKAPからマリーゼになって入場者数がどう変化したか,もし1万人も集まったらどういうことになるのか,見ていきたいと思います.

=== 続く===