マリーゼ編

以下の内容の参考です.
2004年度Lリーグホームタウン入場者数
2004年度Lリーグビジター動員力
2005年度Lリーグホームタウン入場者数
2005年度Lリーグビジター動員力

しばらく本線からはずれた話題が続きましたが,久しぶりに入場者数についてです.
まず2004年度(YKKAP時代)と本年度の数字を見てください.

入場者数の変化
マリーゼ ホームタウン ビジター
動員力
平均入場者数 標準偏差 安定度
2004年度 527.9 125.59 4.20 0.66
2005年度 2,638.6 279.70 9.43 1.20
平均入場者数が大幅に増えています.これに伴いバラツキを表す標準偏差も増えていますが,平均入場者数の増加のほうが非常に大きいため,安定度も高くなっています.では2004年度の安定度が低かったのかと言えばそうではなく,8月2日のグラフを見ていただければ分かりますが,YKKAPはL1では特別に安定度の高かったチームなのです.
グラフにしてみましょう.


平均入場者数,安定度とも高くなり,右肩上がりの気持ちいいグラフです.
もともとYKKAPというチームは地元でそれなりの支持を集めていたと思われますが,東京電力に移管され福島に移ったことで,より多くのしかも熱心なファンを獲得したと言えます.チームもすばらしいHPを運営しており,情報発信にとても熱心な点にとても好感が持てます.
地元のテレビ局が大宮や高槻にまで取材に訪れているのを目撃していますが,企業チームでありながらホームタウンにしっかりと受け入れられていることがわかります.地域密着型企業チームとでも表現できるのかも知れません.
ビジター動員力はどうでしょう.


ビジター動員力ベレーザが別格なのですが,マリーゼも健闘しています.その実態をみてみましょう.
マリーゼのビジターゲームで,相手チームの通常の入場者数よりも入場者数が多かったのが次の2試合です.
・4月23日 ベレーザマリーゼ 国立競技場  3,000人
・4月29日 マリーゼ対高槻   西が丘競技場 1,080人
このうちベレーザ戦はJリーグ ベルディ対新潟の後に開催されたもので,純粋なLファンばかりが集まったわけではないと思います(この中からLリーグに足を運ぶ人が増えればいいのですが).4月29日の高槻戦については,マリーゼのビジター動員力といえるかも知れません.

ここで注意ですが,ビジター動員力とは,自らのチームの魅力の結果としてホームタウン以外でも入場者を集められる力を指します.チーム以外の,例えばマリーゼではなく東京電力の意思と力で動員することとは,一線を画しています.

マリーゼの入場者数が話題になる際,しばしば「東京電力の動員」ではないか,という疑問があがるようです.その真偽は不明ですが,例え動員だとしても,自由意志で観戦している限り,これは企業チームとして健全な姿と言えます.そのような中から進んで観戦に出かけるような方が出てくるようになればよいと思います.ですが,マリーゼのビジター動員力は,まだまだ本物とは言えないと考えています(各チームのデータを見終わった後,もう一度整理して考えてみたいと思います).

次回は「もしもあづまに1万人も集まったら」シミュレーションを行います.
=== 続く===