チームの集客力はゲームへの入場者数合計に反映されますが,年度によって試合数が異なり,また昇格,降格等があるために変化がわかりにくくなってしまいます.そこでホームゲーム1試合当たりの平均入場者数でチームの集客力を表すことにします.

前回の2004年度L1ホームゲーム入場者数を,以下の表のようにまとめました.

2004年度L1ホームゲーム入場者数
チーム名 合計入場者数 試合数 平均入場者数
YKKAP 3,695 7 527.9
レイナス 6,943 7 991.9
ベレーザ 10,400 7 1,485.7
伊賀 2,250 7 321.4
高槻 3,340 7 477.1
TASAKI 5,300 7 757.1
バニーズ 3,650 7 521.4
大原学園 3,270 7 467.1
合計 38,848 56 693.7

YKKAPとレイナスの数字の細かさを見ると「真面目に数えているな」という姿勢を感じます.他のチームはいかにもどんぶり勘定というのが伝わってきます.が,ここでは,客観的に集客力をあらわすための指標をでっちあげることが目的なので,気にしません.
ホームゲームの平均入場者数は伊賀の321.4人からベレーザの1,485.7人まで大きな開きがあります.
チームにより集客力に違いがあるのが,よくわかります.
いうまでもないことですが,その原因が何かは数字からは見えません.ただ,確実に差があることだけがわかります.

アウェイゲームは「対戦相手にとってのホームゲーム」のため,各チームのアウェイゲームの平均入場者数はリーグ戦全試合の平均入場者数693.7人に近くなるはずですので,集客力の指標としては不適当と思います.

実際に計算した結果は以下のとおりですが,予想どおり大原学園の474人からTASAKIの1,1018人までと,開きがホームゲームよりも小さくなっています.

2004年度L1アウェイゲーム入場者数
チーム名 合計入場者数 試合数 平均入場者数
YKKAP 3,832 7 547.4
レイナス 4,442 7 634.6
ベレーザ 5,454 7 779.1
伊賀 4,830 7 690.0
高槻 3,558 7 508.3
TASAKI 7,126 7 1,018.0
バニーズ 6,288 7 898.3
大原学園 3,318 7 474.0
合計 38,848 56 693.7

難しい理屈はさておき,
・ホームゲームの平均入場者数はチーム毎にバラツキがあり,チームの集客力を表している
・アウェイゲームの平均入場者数もチーム毎にバラツキがあるが,この差には意味をもたせない.
というのを,ここでの結論とします.

さて,次回は安定した集客力があるチームはどこか,その指標を考えてみます.

===続く===