唐突ですが,あるチームが昨年と今年3試合ずつ行ってそれぞれの年の入場者数が,
昨年:1試合目>450人 2試合目>1000人 3試合目>50人
今年:1試合目>480人 2試合目>550人 3試合目>470人
だったとします.
昨年も今年も平均入場者数は500人ですが,これを同列に見るわけにはいきませんね.
昨年のほうが,試合毎の入場者数のバラツキが多いようにう見えます.
つまり,今年の方が,安定した集客力があるように見えます.

もし有料試合だったとすれば,入場料収入は結果として昨年も今年も変わらず,チームとしてはほっとするかもしれません.
でも,物品販売業者や,運営スタッフの手配をする立場としてはたまりません.

安定した集客力があるほうがハッピーになる人が多いように思います.
そこで,集客力の安定度を考えてみます.

まず,バラツキの大きさを示すために「標準偏差」というものを計算してみます.

標準偏差についてはここでは,特に解説はしません.統計学上,そんなものがあるんだ,ぐらいに思ってください.
もし興味をお持ちの方は,下記のキーワードで検索し,1章をご覧ください.
検索キーワード「ハンバーガ統計学 向後研究室」

すると,
昨年の標準偏差=477.0
今年の標準偏差= 43.6
となり,昨年のほうがバラツキが大きいことが示されました.また,各試合の入場者数と平均入場者数の差を表しているのが感じられると思います.

さて,標準偏差で集客力の安定度を比較しようとすると「標準偏差の小さいほうが安定度が高い」という評価になり,指標の大小と評価の高低が一致せず,何かと不便そうです.

そこでもう一工夫必要ですが,これから西が丘の東アジア女子サッカー大会2005壮行試合に出かけますので明日以降に考えてみます.

===続く===