入場者数をホームタウンかそうでないかで分類するのに,少々時間がかかっています.そこで,今回は入場者数を公表することについて思うところを綴ってみます.まず,以下の表をご覧ください.2005年度の数字は第14節までです.但しベレーザのみ7節,10節,13節のデータが不明でした

Lリーグ平均入場者数推移
ホームゲーム アウェイゲーム
2004年度 2005年度 2004年度 2005年度
マリーゼ 527.9 2,378.8 300.5 1,057.8
浦和 991.9 1,817.0 634.6 595.9
TASAKI 757.1 625.8 1,018.0 1,266.5
新潟 1,302.3 1.713.2 317.6 385.5
ベレーザ 1,485.7 1,439.0 779.1 1.963.5
以前も触れましたが,自チームの公式サイトで入場者数を公表しているのは

の4チームのみです.これらのチームに共通する点を探しましたが,

  • チームの支持母体がはっきりしている

ということではないでしょうか.支持母体とは「チームは誰のために存在しているのか」と言い換えることができるかも知れません.
マリーゼTASAKIの企業チームは改めて言及するまでもないと思います.浦和,新潟は運営母体がJリーグ内でも地域密着度の高いチームです.

日刊スポーツのサイトに記者コラム「見た 聞いた 思った」 があります.そこで横田和幸記者が5月9日と7月8日にLリーグのチーム運営について書いています.興味のある方はご覧ください.

入場者数を進んでは公表していませんが,時々地元メディア等の報道があるのが以下の2チームです.

  • 伊賀FCくの一
  • 湯郷Belle

報道があるということは地元から受け入れられていことですから,入場者数も公表してほしいものです.

入場者数を公表したからといって集客が多くなるわけではありませんし,試合結果を公表したからといって強くなるわけではありません.入場者数を知りたい人は少なくても試合結果を知りたい人は多い,ということかも知れません.
「チームの発展」ということを考えた場合「普及」と「強化」に分けて考えることができると思います.普及活動の一つとして公式サイトの運営,サッカースクール開催等もあります.入場者数を公表していないから普及に不熱心である,というつもりはありません.「強化」の成果としての試合結果を公表し,「普及」の成果としての入場者数を公表しない,という選択には支持母体に対するチームの考え方の違いが反映されているのではないか,と思います.
チームが公式サイトで情報発信するとき「誰のために」「何を」伝えようとしているのか,という姿勢の問題とも思います.

ところで,ベレーザのアウェイでの入場者数増加って何なんでしょう?
===続く===