TASAKIの動員力

TASAKIのホームゲームでは,昨年,今年と1回づつ,2000人超を動員する試合がありました.そのような特別な場合以外の試合にも観戦に訪れる人数が,実際の集客力ではないかと思います.それぞれの年の平均入場者数を計算してみました.

入場者数の変化(全試合)
TASAKI ホームタウン
平均入場者数 標準偏差 安定度
2004年度 757.1 553.34 1.37
2005年度 624.5 718.29 0.87

入場者数の変化(2000人超の試合を除く)
TASAKI ホームタウン
平均入場者数 標準偏差 安定度
2004年度 550.0 76.38 7.20
2005年度 374.7 129.58 2.89
グラフにしてみます.

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入場者数2,000人超の試合を除いた場合のほうが,平均入場者数,安定度とも下がり方が激しいように見えますが,前々回,TASAKIの昨年の入場者数は底上げされている可能性があると指摘しましたので,昨年の数字は参考程度に考えたいと思います.
そこで,この数字を今年のL1全体の中で見直してみます.

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上のグラフ中で矢印で変化を示してみました.
2000人超の試合を含めた場合「入場者数少&安定度低」のグループだったのが,「入場者数少&安定度高」というグループに移動しています.ここは一定の熱心な固定ファンを掴んでいると解釈できるポジションです.
この層を広げ,「入場者数多&安定度高」となることができるかどうかは,チームの力だけではどうにもならず,企業とともに地域の理解も必要と思っています.マリーゼTASAKIの差は,この差ではないでしょうか.
TASAKIの選手達がどう思っているかはもちろん大事です.しかし言うまでもなくペルーレ田崎真珠のものですから,会社自信がどうしたいと思っているのか,そして,ホームタウンにチームを受け入れる土壌があるのか,いろいろと課題はあると思います.企業チームと一括りにしてはいけないぐらい,TASAKIマリーゼの差は大きいのではないでしょうか.

もちろん「入場者数が多いことはいいことだ」という価値観からの「課題」であって,別の価値観からは課題でも何でもないのかもしれません.

ところで,来年の国体に向けて兵庫県サッカー協会がどのような方針で代表を選考するのか,INACの動向と併せて非常に興味があります.

=== 続く===