レイナス時代

昨年度,浦和レッズレディースが「さいたまレイナス」だった時代のホームタウンでの入場者数は,以下のとおりです.

2004年度レイナス ホームタウン入場者数
日付 ホーム アウェイ 会場 入場者数
6月13日 レイナス YKK AP 大宮公園サッカー場 632
6月20日 レイナス バニーズ 埼玉スタジアム2002第3グラウンド 420
7月4日 レイナス ベレーザ 駒場スタジアム 1,592
7月18日 レイナス 大原学園 大宮公園サッカー場 924
7月25日 レイナス FC高槻 大宮公園サッカー場 675
10月3日 レイナス 伊賀FC 駒場スタジアム 1,500
10月17日 レイナス TASAKI 駒場スタジアム 1,200
632人,420人ときて,いきなり1,592人に増えています.オリンピック効果またはベレーザ効果でしょうか.
中断期間を経て10月3日には,再び1,500人を集めています.Lリーグ人気を維持しようと,ときどきJリーグの試合の後にLリーグが開かれますが,この日はサテライトリーグ浦和対大宮の試合の後に開催されました.しかもこのとき,さいたまレイナスは地元開催の埼玉国体女子サッカー優勝チームの母体でした.サテライトとはいえ「さいたまダービー」の後に「さいたま」の名を持つLリーグチームが試合をすれば,さいたまのサッカー好きにアピールできる,と考えたのでしょう.そこそこの結果は残したようです.
ホーム最終節はTASAKIを迎え,1,200人の入場者でした.中断期間前後では,観客の入りが違うようです.でも,こんな見方もできます.

大宮よりも駒場のほうが入場者数が多いのです.

2004年度レイナス会場別入場者数
会場 試合数 平均入場者数
さいたま市駒場スタジアム 3 1,430.7
大宮公園サッカー場 3 743.7
その他 1 420.0
このチームは「さいたま」を名乗っていても以前は「浦和」レイナスで,しかも昨年までの監督は元浦和レッズの選手で,浦和市会議員から埼玉県議会議員になった方なので,元々浦和色の強いチームです.浦和のサッカー好きにはアピールできたと思いますが,大宮のサッカー好きにはどうだったのでしょうか.それとも狙いは浦和レッズファンだったのでしょうか.
浦和,与野,大宮の合併でさいたま市が誕生し,浦和レイナスさいたまレイナスに名称が変わりました.さいたま市全域をファン層として意識したていたはずです.しかし,レッズ傘下に入ることで,再び浦和が強調されるようになりました.この過程で,アンチ浦和レッズレイナスファンに心の葛藤をもたらしたようです.アンチレイナス浦和レッズファンもいたかもしれません.
次回,今年の入場者数を見ていきます.

浦和にはL1の浦和レッズレディースの他に関東リーグの浦和本太レディースがあります.レイナスと本太レディースには少々微妙な関係があるらしいのですが,公式には誰も触れていないようです.興味のある方はWikipediaあたりで調べてみてください.

=== 続く===