年間入場者数の推移

久々に入場者数です.
しばらく前のサッカーダイジェストの「国内記録&データ」でLリーグ入場者数も最終節まで発表されました.手元のデータでみると,年間平均入場者数は795人となっており,以前紹介した記事の数字737人とはかなり異なっています.気が向いたら精査しますが,少々時間がかかりそうです.
とりあえず,自分のデータで入場者数の推移を見てみます.
このグラフの青い線は,2004年度第1節から2005年度第21節までの各節の平均入場者数の推移を表したものです.赤い線の「通算平均入場者」は,2004年第一節からの通算入場者数を通算試合数で割ったものです.

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この赤い線をみると,徐々に入場者数が増えている様子がわかります.ただ気になるのが,各節の平均入場者数に非常に大きなバラツキがみられることです.集客力のあるチームのホームゲームがある節は多くなり,そうでない節は少なくなります.
同じグラフに補助線をひいてみました.

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各節の平均入場者数の最低ラインと最高ラインが,2004年度では一定の範囲内に収まっています.しかし2005年度ではこの差が大きくなっています.2005年度の最初のうちは最低ラインも高くなり全体的な底上げにも見えますが,これが徐々に下がり,19節では2004年度の最低ラインとほとんど変わりません.一方,最高ラインもよくみると,実は下がっています.

2005年度15節,20節,21節を無視するのは暴挙だというのはわかっています.この辺りをどう考えているのかは過去の記事をみて頂きたいのですが,要するに東京電力ベレーザの姿勢次第です.

同じグラフをL1,L2に分けてみます.

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L1をみると,アルビレックスの影響が除かれた分だけ,最高ラインの乱高下が目立ちます.L1内での入場者数格差がよくわかります.
L2では問題は深刻で,通算平均入場者数が右肩下がりです.2005年度第3クールでは,何らかの理由で新潟のホームゲームの入場者数が落ちているのですが,L2の入場者数は新潟頼みなのが如実に表れています.もし新潟がL1に昇格すれば,L2の入場者数は壊滅的な打撃を受けるでしょう.

  • ただ,L2入場者数については,ある良い方向への変化が確実に起きています.これは稿を改めてご紹介します.
  • 各リーグを駆け抜けてきたINCAは,一応のスポンサーはついているようですが,入場者数的にはL2貢献していないようです.L1でも同様かもしれません.これはINACの戦略として,まず強化による露出を目指しているのだと想像します.ベレーザ型とでも言えるかもしれません.ただ,INACが他のLチームと異なるのはINAC多摩川SCがあることでしょう.

以上,駆け足でみてきましたが,「好調に推移した」とLリーグ当局が自画自賛している入場者数の実体です.
次回は,入場者数発表に対する姿勢をとりあげます.