バニーズ編

高槻の次はバニーズです.数字の動きはこんな具合で,高槻とよく似ています.

入場者数の変化
バニーズ ホームタウン ビジター
動員力
平均入場者数 標準偏差 安定度
2004年度 685.7 606.71 1.13 1.30
2005年度 250.0 150.00 1.67 0.75

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こんなに急激に平均入場者数が下がり,安定度が高くなるということは,何か原因があるに違いありません.明細でみてみましょう.

2004年度バニーズ ホームタウン入場者数
日付 ホーム アウェイ 会場 入場者数
6月13日 TASAKI バニーズ 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 2,000
6月27日 バニーズ 大原学園 尼崎市立記念公園陸上競技 500
7月11日 バニーズ FC高槻 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 500
9月26日 バニーズ レイナス 兵庫県明石公園陸上競技 500
10月11日 バニーズ 伊賀FC 加古川陸上競技 700
10月17日 FC高槻 バニーズ アスパ五色 100
10月31日 バニーズ YKK AP アスパ五色 500
まず目を引くのが,案の定というか6月13日のTASAKI戦の2,000人です.この試合はTASAKIのホームゲームですが,バニーズも「宝塚」という兵庫県内の地名をつけているため,バニーズのホームタウンでの開催扱いとします.いわば兵庫ダービーです.次に目をひくのが500人という数字が妙に多いことです.500人の上は10月11日の700人で,下は10月17日の100人ですから,500というのはそれなりに下駄を履かされた数字のように思えます.
それにしても100人というのは極端な数字です.これはなぜか高槻のホームゲームですが,余程入らなかったようです.
次に今年の明細です.

2005年度バニーズ ホームタウン入場者数
日付 ホーム アウェイ 会場 入場者数
4月24日 バニーズ 湯郷ベル アスパ五色 100
4月29日 バニーズ 浦和 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 200
5月8日 バニーズ 伊賀FC 加古川陸上競技 250
6月26日 バニーズ マリーゼ 加古川陸上競技 200
7月10日 バニーズ TASAKI 姫路市陸上競技 500
特にとび抜けて大きい数字も小さい数字も見当たりません.また,発表を50人単位に切り替えたようにも見えます.こんなのを見てしまうと,4月29日,5月8日,6月26日の試合も昨年の基準では500人になっていたような気がします.各チームとも発表がだんだんと正確になってきているようで,良い傾向と思います.
さて,前回の高槻の回で「ダブルヘッダー効果」なんてことを書きましたが,場合によりけりだという例が4月29日の試合です.TASAKIの回でもこの日のことは触れましたが,惨憺たるものでした.TASAKI-ベレーザ戦に動員された2,300人は必ずしもサッカーを見にきたわけではないのですね.
動員される人はサッカーそのものよりも別なもの,この日の場合は「田崎真珠」という企業の力で集まっています.そのお祭りが終われば一斉に波は引いてしまいます.でもバニーズ-浦和戦にもTASAKIベレーザのユニフォームを着た居残りぐみの方が何名かいらっしゃいました.好きな人は残るんですね.こんな人たちをいかに増やしていくか,難しいことです.企業やイベントによる動員はキッカケになるのでしょうか.


=== 続く===